OneLeatherが生まれるまで

私が業界に入ったきっかけ

すべては「出会い」から
​​​​​​​はじまりました

テキスト:Story
写真:代表者 村上 永

親が革業界で働いていたため、幼い頃から皮に触れて育ちました。その頃は皮が特別好きというわけではなく、家業は他の兄弟が継ぐ一方で、私はしばらくの間、他の業界に就職して仕事していました。

30歳の頃、地元を出て何か自分の道を探そうかと考えていましたが、家業の取引先である革屋の社長からスカウトがあり、それをきっかけとして革業界に携わることとなりました。その社長の下で1年ほど実際に働いてみることで、初めて皮の本当の魅力や奥深さを知ることとなりました。

私自身、知っているようで知らなかった奥深い魅力、革の種類の豊富さや選び方による最終的な製品の出来上がりの違いなどを、みなさまにもお伝えしたいと考え、日々業務を行っておりました。

こうした思いが芽生えたのも、この業界に入ったのも、その社長との「出会い」がなければ、起きることはなかったと思います。

革業界を取り巻く現状

コロナが追い打ちをかけた
​​​​​​​2020年

テキスト:2020
工場内

2020年のコロナ禍、革業界もさまざまな影響を受けました。

2018年頃から、原価の上昇や革の需要の変化により、少しずつ業界自体の景気が落ち込んできていました。2019年にはその流れも復活しつつあったのですが、コロナ禍の影響でまた2020年からはメーカーからの注文もかなり減ってきていました。

物を買わない人が増え、買うお店も減り、注文が入らない…という悪循環が起きていたのです。

​​​​​​​ただ、こうした状況でも、新しい試みとして、抗菌・除菌を意識した仕上げの導入や、今まで開催出来なかったイベントも復活しつつあり、2021年に入ってからは、少しずつ上り調子になってきている状況です。

これは社会全体的な流れとしても同様で、「コロナ禍でも新しい試みを仕掛けていく」という、人類の魂みたいなものがそうさせているのかもしれません。

革業界・仲間を守っていくために

決意と、
​​​​​​​たった一人での起業

テキスト:Start
写真:代表者 村上 永

お世話になった会社を離れたときに、私の背中を押してくれたのは、馴染みの深いタンナーさん(皮革製造業者)やメーカーさんの応援でした。

コロナ禍という状況でのひとり立ちは、無謀ともいえるほどのピンチな状況でのスタートとなりましたが、これを転機・チャンスだと捉えました。応援して下さるみなさんのおかげで「OneLeather」を設立して起業できました。

初めは、サラリーマン時代の縁で仕入れに協力してくださる企業はありましたが、営業経験はなかったため、売り先に悩むことも多々ありました。
現状、コロナ禍の影響もあり日々厳しい状況ではありますが、”それぞれの取引先ひとつひとつを大切にする”という考えを忘れず、みなさまに信用される会社を目指して業務を行っております。

取引先はまだまだ少ないかもしれませんが、守っていきたい人や取引先の企業様を大切にしていくことが、これからの仕事にもつながっていくと考えております。

私がお約束できること

規模や体裁ではなく
​​​​​​​人としての想い

テキスト:Thought
写真:代表者 村上 永

私が常に大切にしていることは、自分を応援・後押ししてくれた人への恩返しをしていきたいという気持ちです。

起業の際やお取引の際など、周囲のみなさまのおかげで、今の自分があることを実感しています。

​​​​​​​妥協することなく、本気で仕事に取り組み、継続した先にある信用は、何にも代え難い想いの詰まった会社の価値になっていくのではないでしょうか。

これからの自分に何が出来るのかをよく考え、これからも周囲の方への恩返しを続けてまいります。

これからの事業展開

品質だけではない
​​​​​​​+αについて

テキスト:From now on
写真:代表者 村上 永

"新しい革への挑戦"をテーマに、日本の革のブランド力を上げることが最終的な目標だと考えております。

品質だけではない付加価値をつくるアイデアを生み出し、メーカーさんとタッグを組んでブランド展開していきたいと考えております。そうすることで、日本の革の魅力を今よりもっと多くの方に知っていただけるチャンスが来るのではないでしょうか。

しかしながら、現在の日本には、イタリアンレザーのような高いブランド力に肩を並べられるものがありません。

"日本の革を海外にも認めてもらいたい"というタンナーさんの想いのためにも、私自身が行動して動いていくことで、日本人の細かい技術を活かしたブランドを提案できるように、仕掛けていきたいと思います。

パートナーシップのために

共感して頂ける方と
​​​​​​​一緒に歩みたい

テキスト:Partnership
革と代表、作業中の画像

OneLeatherは、常に「感謝の心」を大切にしております。

​​​​​​​"三方よし"という言葉が日本には古くから受け継がれているように、利益重視だけではなく、目の前にいる相手の信頼を通じて社会への貢献につなげていきたいという考えがあります。

コストパフォーマンスの高い製品、日本の文化を生かした製品はもちろんのこと、お互いへの感謝の気持ちを忘れずに革業界に携わっていくことが、業界の発展につながっていくと思い、人との出会いも大切にしてまいります。

長くなりましたが、このような仲間との思いがたくさんつまった「OneLeather」と一緒に歩んでいける方を、これからも広げていきたいと考えております。私どもの思いに共感して頂ける方や、面白い仕掛けを一緒に考えていきたい方はぜひ一度ご連絡ください。業務だけにとらわれず、業界、社会に対しての貢献を最終ゴールとして歩んでいけたら幸いです。

私自身できることは何でも協力させて頂きます。ぜひ、一緒に歩んでいきましょう!